■コロイド粒子
直径1×10−5から10−7cmの大きくて電気をもった粒子をコロイド粒子という。
例……雲、スプレーのミスト、たばこの煙、化粧品など。

■透析
・半透膜を用いてコロイドと小さな分子やイオンを分解する操作を透析という。

■半透膜
・小さな分子やイオンは通すが、コロイド粒子は通さない膜。

■コロイドとろ紙
・コロイド溶液はろ紙の目よりも小さいのでろ過はできない。

■保護コロイド
・疎水コロイドに親水コロイドを加えると、凝析しにくくなるこの親水コロイドを保護コロイドという。
例……墨汁にはにかわが入っているため、炭素の微粒子が沈殿しにくい。にかわは親水コロイド。

■凝析
・疎水コロイドが少量の電解質によって沈殿する現象。
例……水の中に分散した粘土の微粒子にミョウバン(電解質)を加えると沈殿する。粘土は疎水コロイド。

■凝析効果
・コロイド粒子のもつ電荷と反対符号のイオンの価数の大きい電解質ほど凝析の効果が大きい。
★塩化ナトリウムより硫酸アルミニウムのほうが陽イオン、陰イオンとも価数が大きいので凝析効果は大きい。

■ゼラチンと凝析
・ゼラチンはタンパク質(高分子)で親水コロイド。よって少量の電解質を加えても凝析しない。

■塩析
・親水コロイドは水分子と強く結合しているため、少量の電解質を加えても凝析せず、多量の電解質を加えると塩析する。

■塩析と凝析
・疎水コロイドは少量の電解質を加えると沈殿する。⇒凝析
・親水コロイドは多量の電解質を加えると沈殿する。⇒塩析

■電気泳動
・溶液中のコロイド粒子は電荷をもち、直流電圧をかけると電気泳動する。

■正コロイド
・一般に金属の水酸化物のコロイドは正コロイドで電気泳動させると陰極側に移動する。

■ブラウン運動
・溶媒分子がコロイド粒子に不規則に衝突して起こる現象。

■チンダル現象
・コロイド溶液に横から強い光をあてると光の通路が明るく輝いて見える現象。
★理由……コロイド粒子の表面で光がよく散乱されるため。この現象を利用して水の濁り具合を測ることができる。

■ゾルとゲル
・流動性のないコロイドはゲル。流動性のあるコロイドをゾルという。