問題集や参考書は1冊を何度も繰り返しやれば充分だとよく言われますが、これは文系でセンター試験しか受けない人だけにあてはまることでしょう。確かに1冊を完璧に仕上げることは大事ですが、理系、中堅大学以上を目指す人は、問題集は2〜3冊、参考書は3冊以上は持ちたいところです。
その理由として、
@問題集、参考書ともに内容にむらがあり、すべてをカバーしきれていない点があること。
A問題集、参考書ともに対象レベルが違い、数冊読むことで自分の目標大学の問題レベルを把握することができること。
B同じ分野(内容)でも、繰り返し読むことで、理解を完全に定着できること。
C数冊読むことで、中途半端に理解していたり、どうしても理解できなかったことが、違った視点や語り口によって、理解できるようになること。
D同じ本を繰り返し読んでいると飽きてしまうので、気分転換になる。
等が挙げられます。
以上の点から、経済的に余裕がない方のために、自分に合った参考書・問題集選びの手助けとなるようにご紹介したいと思います。

□レベル
☆ ……センター試験(文系)
☆☆ ……中堅大学
☆☆☆ ……難関大
☆☆☆☆ ……超難関大(東大・京大・医歯薬系等)

□内容
A……講義・読みもの的な参考書
B……まとめ集的な参考書
C……辞書的な参考書
『きみのための理論化学 上  山口えみ著 文英堂
『きみのための理論化学 下 
山口えみ著 文英堂

□レベル ☆〜☆☆☆
□内容 A

私が最もおすすめする参考書の1つ。練られた良問を陥りやすい誤答例を引用しながら、解説するスタイル。生徒に語りかけるような文体が読みやすく、なぜそうなるのかをわかりやすく、かみ砕いて教えてくれる良書で、著者の人となりと体温が伝わってくる。装丁が地味なのが残念。ごちゃごちゃして多少読みにくいという難点もあるが、別冊の「理系の基礎教養」が非常にわかりやすくてためになる。
 
『NEW斉藤化学T・U講義の実況中継@ 代々木ゼミナール講師斉藤慶介(著) 定価:1155円(税込み)』
【内容:原子の構造、周期表、熱化学、酸・塩基、電離平衡、酸化還元反応、電池・電気分解

『NEW斉藤化学T・U講義の実況中継A
代々木ゼミナール講師斉藤慶介(著) 定価:1155円(税込み)
内容:化学結合、結晶、気体、沸点上昇・凝固点降下、溶液

『NEW斉藤化学T・U講義の実況中継B 
代々木ゼミナール講師斉藤慶介(著) 定価:1260円(税込み)
内容:異性体、構造式の決定、元素分析、炭化水素、アルコールとエーテル、アルデヒドとケトン、カルボン酸とエステル、ベンゼンとフェノール

『NEW斉藤化学T・U講義の実況中継C
代々木ゼミナール講師斉藤慶介(著) 定価:1260円(税込み )』
内容:金属イオンの沈殿、非金属元素の性質、ハロゲンの単体と水素化合物、硫黄の単体と硫黄化合物、窒素とその化合物、ケイ素の単体と化合物、化学実験問題の解き方ほか


□レベル ☆〜☆☆☆
□内容 A

地方住まいで、一流予備校の講義をなかなか受ける機会がない人は必読。口語体で実際に講義を受けているかのようにすらすらと読めてしまう。内容も深く掘り下げていて疑問点にも明確に答えてくれる。ページ数に限りがあるので、触れられていない箇所があったり、問題数が少ないなどの問題点はあるが、この値段で第一線の講義を受けたと思えば絶対にお得!お金に余裕のある人は全冊揃えたいところ。
 
『大宮理の化学 無機化学編が面白いほどわかる本  大宮 理 (著)
『大宮理の化学 理論化学編が面白いほどわかる本 
大宮 理 (著)

□レベル  ☆〜☆☆
□内容 B

有名ベストセラー本。イラストを多用し、抽象的でややこしい概念を著者独自のたとえ話で、かみ砕 いて説明している。非常にわかりやすく化学アレルギーの人におすすめ!化学が 好きになること請け合い。
 
『照井俊の化学 有機化学の最重点照井式解法カード ―試験で点がとれる 大学受験V BOOKS 照井 俊 (著)
『照井俊の化学 無機化学の最重点照井式解法カード
―試験で点がとれる 大学受験V BOOKS 照井 俊 (著)
『照井俊の化学 無機化学の最重点照井式解法カード
―試験で点がとれる 大学受験V BOOKS 照井 俊 (著 )』

□レベル  ☆☆〜☆☆☆
□内容 A・B

有名ベストセラー本。登場人物が会話をしながら展開していき、いつの間にか登場人物と読者とが一体化し、難解な内容も自然と頭に入っていく。レベルは少々高めなので、ますは易しい参考書から入り、次にこの参考書に入ることをおすすめする。言うまでもなく必読の一冊!
 
『岡野の化学をはじめからていねいに―大学受験化学 (無機・有機化学編)   東進ブックス―気鋭の講師 岡野 雅司 (著)

□レベル ☆〜☆☆
□内容 A

無機で必須の「気体の性質と発生」について最もわかりやすく丁寧に解説している。特に著者独自の語呂合わせは実に見事で必見!無機と有機が一緒になっていて内容が薄いのが残念だが、化学を始める人には、まずこの本から入ることをお勧めする。
 
『福間の無機化学  旺文社 福間智人著

□レベル ☆〜☆☆
□内容 B

反応式をメインに扱った視点と構成は秀逸で、反応式を単に覚えさせるのではなく、系統別に分類し、反応のメカニズムをわかりやすく解説している。オキソ酸の電子式がきちんと書いてあるのは稀で理解の手助けとなる。別冊の反応式一覧はよくまとめられていて全部覚えたい。
 
『鎌田の理論化学  旺文社 鎌田真彰著』

□レベル ☆〜☆☆
□内容 B

駿台予備校の超人気講師である鎌田先生が生徒目線のやさしい語り口で教えてくれる。問題数は少ないが、別冊の解答は丁寧でわかりやすい。コンパクトにまとめられているので、題数は少ないが、取っ掛りとして、まずはこの本から入ることをお勧めする。