■陽イオン
・金属イオンと水素イオン、アンモニウムイオンしかない。(受験レベル)

■結合の例外
・非金属と非金属は共有結合結晶だが、アンモニウムイオンはイオン結合、配位結合、共有結合をもつ

■分子とは
・共有結合だけで閉じた小さな粒子のこと。

■分子と共有結合
・分子を作るものは必ず共有結合をしている。ただし、小さな分子を作らない共有結合もある。(ダイヤモンドなど)※イオン結合は分子を作らない。どこまでも広がっていき、組成式でしか表せない。

■イオン結合と共有結合
@電気陰性度の差が大きいものをイオン結合、差が小さい結合を共有結合という。
☆イオン結合は極性の大きいさいたるものともいえる。
A共有結合では(原子間で電子を共有するので)電子殻は重なるが、イオン結合では電子殻は重なることはない。
※金属原子の電子殻のお互いが重なり、そこを自由電子(価電子)が自由に移動することができる。

■金属結合
・金属結合は電気陰性度の弱いもの同士の結合。自分たちの電気陰性度が小さいがゆえに、自分の持っている電子さえも常に手元に引きつけておくことができない。よって、原子の最外殻にある電子が飛び出していって、その電子が結晶内を動く。この電子を自由電子とよぶ。
☆※室温で静かな状態では、実際には自由電子はどこかの原子に所属している。

■極性分子と電子レンジ
・電子レンジは水分子を激しく振動させることによって熱を発生させる装置。水分子は極性分子で、電子レンジの両サイドの壁は+と−が激しく入れ替わる仕組みになっているため、水分子が引き合ったり、反発したりと激しく振動する。

■電気陰性度の覚えかた
・電子を引っ張る強さのこと。(引っ張られて)本気で苦しい(F>O>N=Cl)

■水素結合と水の密度
・密度が固体より液体の方が大きいのは 水だけ 。理由は 水素結合 。水素結合で正四面体の構造をしていた固体が、液体になり崩れて密度が大きくなる。

分子間力の2つの意味
@広義:水素結合とファンデルワールス力の両方を含む。つまり、分子と分子の間に働くすべてに力。
A狭義:ファンデルワールス力だけ。

■ファンデルワールス力
@分子に大きさがあれば生じる力……電子密度の高い所はマイナス、低い所はプラスと瞬間、瞬間に分極することによって力が働く。
A分子の極性に基づく力。
☆同じような構造を持った分子ならば、分子量が増えるほどファンデルワールス力は強くなる。⇒分子内の電子数と分子の表面積が広くなればということ。

■水素結合
・分子内に「FとH」「OとH」「NとH」の3つの組み合わせの共有結合がある場合にのみ働く。
☆例……
「FとH」:フッ化水素(HF)
「OとH」:水、アルコール、カルボン酸
「NとH」:アンモニア
☆水素結合は人間の体の中のDNAやたんぱく質などの構造を作り出している。

■アンモニウムイオンの結合
・アンモニウムイオンの1個のN−Hは配位結合しているが、他の3個のN−Hの共有結合と比べて、それができる仕組みが違うだけであって、 結合のしかたや性質は全く同じ で区別できない。

■水の結合
・1個の水分子は 水4個 と水素結合をつくっている。

■結晶と非結晶
・固体には大きく分類すると 結晶 と 非結晶 (アモルファス)の2つに分類できる。結晶は規則的に非結晶は不規則に並んでいる。非結晶の代表は ガラス